活動記録

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ミネアポリス美術館 群鶴図屏風 高精細複製品

2026.02.25

ミネアポリス美術館「群鶴図屏風」の高精細複製品を兵庫県立歴史博物館に寄贈
綴プロジェクトにて石田幽汀ゆかりの地への里帰りを実現

キヤノン株式会社(以下、キヤノン)と特定非営利活動法人 京都文化協会(以下、京都文化協会)は、「綴プロジェクト」 (正式名称:文化財未来継承プロジェクト)の第18期作品として制作した、米国ミネアポリス美術館蔵「群鶴図屏風」(石田幽汀筆)の高精細複製品を、兵庫県立歴史博物館へ寄贈いたしました。寄贈作品は、2026年2月25日(水)から5月6日(水)まで館内の一般開放エリアで展示されます。

ミネアポリス美術館 群鶴図屏風 高精細複製品
「群鶴図屏風」高精細複製品
Minneapolis Institute of Art, Mary Griggs Burke Collection, Gift of the Mary and Jackson Burke Foundation 2015.79.73.1-2

「群鶴図屏風」の高精細複製品をキヤノンのイメージング技術と京都伝統工芸の融合により制作

「群鶴図屏風」は、金地を背景に、右隻・左隻を通して三十六羽の鶴の群れが描かれた作品です。タンチョウ、マナヅル、ナベツルなど複数の種類の鶴が描き分けられ、さまざまな姿態をとる鶴たちが、変化とリズムのある構成を生み出しています。作者である石田幽汀は、播州明石郡(現在の兵庫県明石市)に生まれ、江戸時代中期に活躍した鶴沢派(狩野派の一派)の絵師であり、今日では円山派の創始者・円山応挙(1733–1795)の師として知られていますす。写実性と装飾性を兼ね備えた画風が特徴であり、本作にもその特徴がよく表れています。

原本は米国ミネアポリス美術館に所蔵されており、日本での鑑賞の機会は極めて限られています 。このたび、高精細複製品の制作により、幽汀の故郷である兵庫への里帰りが実現しました。寄贈先の兵庫県立歴史博物館(兵庫県姫路市)は、姫路城跡内に位置し兵庫県ゆかりの美術品を多数所蔵しており、県内の歴史文化の保存・発信拠点となっています。

高精細複製品の制作にあたっては、キヤノンのフルサイズミラーレスカメラ「EOS R5」でオリジナルの文化財を撮影し、独自開発のカラーマッチングシステムを用いた画像処理を行った上で、12色の顔料インクを搭載した大判インクジェットプリンターで出力しています。さらに、京都の伝統工芸士が金箔などを用いた装飾を施し、表装を仕立てることで、オリジナルの文化財を限りなく忠実に再現しています。

高精細複製品の制作にあたっては、キヤノンのフルサイズミラーレスカメラ「EOS R5」でオリジナルの文化財を撮影し、独自開発のカラーマッチングシステムを用いた画像処理を行った上で、12色の顔料インクを搭載した大判インクジェットプリンターで出力しています。さらに、京都の伝統工芸士が金箔などを用いた装飾を施し、屏風に仕立てることで、オリジナルの文化財を限りなく忠実に再現しています。

兵庫県立歴史博物館にて寄贈作品を展示

寄贈作品は、2026年2月25日(水)から5月6日(水)まで、兵庫県立歴史博物館の1階ロビーにて展示されます。この展示では、ガラスケース無しで間近での鑑賞や写真撮影を楽しむことができます。また、期間中には、兵庫県立歴史博物館が所蔵する石田幽汀の作品「四季風俗図屏風」も、「美術とくらし」エリア※(観覧無料)にて展示されます。寄贈作品は、その後も同館での式典やイベント、教育普及事業などでの活用が予定されています。

兵庫県立歴史博物館
※開館時間や展示場所の詳細については、兵庫県立歴史博物館のホームページをご覧ください。

「綴プロジェクト」について

「綴プロジェクト」は、キヤノンと京都文化協会が2007年より共同で推進している文化支援活動です。日本古来の貴重な文化財には、歴史の中で海外に渡った作品や国宝として大切に保管されている作品など、鑑賞の機会が限られているものが多くあります。「綴プロジェクト」では、キヤノンの入力、画像処理、出力に至るイメージング技術と、京都伝統工芸の匠(たくみ)の技との融合により、オリジナルの文化財を忠実に再現した高精細複製品を制作しています。制作した高精細複製品は、文化財にゆかりのある社寺や自治体、博物館などへ寄贈し、寄贈先での一般公開や学校教育の現場など、さまざまな場面で活用されています。これまでに、葛飾北斎や俵屋宗達、尾形光琳の作品など、60作品を超える高精細複製品を制作しました。

「綴プロジェクト」ホームページ

寄贈式の様子


2026年度 文化財ソムリエ 募集
2026年度 文化財ソムリエ 募集

2026.02.05

第17期生 文化財ソムリエ募集

2026年5月から「文化財ソムリエ(※)」として、ボランティア活動をしていただける大学生・院生を募集します。

※文化財ソムリエ (正式名称:京都国立博物館 文化財に親しむ授業講師)

京都国立博物館およびNPO法人京都文化協会は、京都市教育委員会の協力のもと、京都市内の小中学校を対象とした訪問授業を行っています。授業では、最新のデジタル技術と伝統工芸の技を合せて作られた、高精細複製が教室に登場します。対話をしながら間近で鑑賞することで、子ども達が文化財に親しみ、興味・関心を持つきっかけとなることを目指しています。この授業の講師を務めるのが、「文化財ソムリエ」です。

この度、17期生の募集を行います。2026年5月よりスクーリングを開始、秋以降に授業の講師を担当していただきます。教材となる文化財や授業内容についてのスクーリングは、京都国立博物館の研究員が行います。なお、実際に訪問授業を担当して頂いた方には、心ばかりの研究支援費をご用意しております。


<募集要項>
2026年度文化財ソムリエ募集要項募集要項のpdfファイルを開く
<募集人数>
若干名 ※応募が多数になった場合は、恐れ入りますが申込メールの内容によって選考させていただきます。あらかじめご了承ください。
<応募条件>

以下の条件にすべて当てはまり、本事業の趣旨に賛同し活動していただける方。
・2026年4月1日の時点で大学に在籍する学部生、または大学院生であること
・大学で日本文化、美術、歴史などを専攻していること
・月2~3回程度(水曜日 13:00~15:00)のスクーリングに参加できること

<申込方法>
下記の項目を記入のうえ、京都文化協会 大久保宛にE メールでお申し込みください。
・住所、氏名、電話番号、メールアドレス
・所属大学、学部学科、研究科、専攻名、学年(2026年4月1日時点での学年)
・研究分野
・文化財ソムリエ志望の動機(200~400文字程度)
<募集期間>
2026年2月上旬より随時募集、4月 15日(水)17:00 締め切り
<決定通知>
2026年4月末頃に、メールにて通知します。
※申込にあたってご記入いただいた個人情報は、本募集の選考と、事業の運営のためにのみ使用します。
 活動に際しては、ボランティア保険加入のために氏名・住所・電話番号を保険会社に提供します。
<スクーリング>
  • 日時:月2~3回程度(水曜日 13:00~15:00を予定)
  • 第1回スクーリングを5月13日(水)に実施予定。詳細は参加者に追ってご連絡いたします。
  • 場所:京都国立博物館(訪問授業は年7回、各学校で行い、水曜以外の場合もあります)
  • 内容:授業で使用する複製文化財の勉強会や、授業方法についての話し合いなど
  • 問い合わせ先:京都文化協会 大久保 アドレス
  • 主催:文化財に親しむ授業実行委員会
  • 後援:京都国立博物館、NPO法人京都文化協会、京都市教育委員会

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